首のヘルニア

ある日、整形外科へ行ってレントゲンを撮ったら、右の首の骨が2ヶ潰れていた。

MRIで調べてもらったら、首のヘルニアですね、と言われた。

骨だから、治らないですよね、と聞くと、その若いねえちゃん先生に、そうですね、と言われた。酷くなったら、手術ですね、とマウスを動かしながら所在無げに言う。

痛み止めの薬をもらって飲むと楽にはなるが、痛みを止めるだけということになるし、おまけに胃薬も一緒に飲むから体に良いはずもない。

痛み止めを飲んでいいことはない、手術をしていいことはない、と知り合いの経験者に言われたので、鵜呑みにする。

ネットで、首のヘルニアの治療を得意とする整形の医院の先生のストレッチを見つける。

合うストレッチ、合わないストレッチ、やっていいこと、やっちゃいけないことがあるらしい。少なくとも強くやっちゃいけない、無理してやっちゃいけないことはわかった。可動域を広げるということが目的らしい。

毎日、やる。朝起きたら、やる。重い物を運んで違和感を感じたら、やる。下を向いてデスクワークをやって首に違和感を感じたら、やる。

このストレッチは合っているみたいだ。

おかげで、全く薬は飲まなくなった。もちろん、無理せざるを得ないときに無理して痛みが出たときは3粒で痛みが取れるので、お守りのように携帯はしている。

無理に働いちゃいけない、寝てるだけでもいけない。面倒くさい体になったな。

寝方にも気を使う。半信半疑、「整形の先生が勧める枕」という文言に気を引かれて枕を購入する。

真ん中が凹んでいて両端が高くなっている。しかも、真ん中の頭の方が低く首の方が高い。人間は立ったままの状態をキープして横になるのが最も首に負担が掛からないと聞いた。その態勢なのだなと思う。

両端が高くなっているのは、横向きになった時の肩の高さを考えているのだと思った。気を遣いながらも寝返りも打てる。

枕は一週間二週間続けて使ってみないと、合うか合わないかわからないということをNHKの枕の番組で見た。

今のところ、これは合っているようだ。

治る人もあるらしいと聞く。

重い荷物は持たず、デスクワークはし過ぎず、一生懸命働かない生活をモットーに、中途半端なストレスを抱えながら生きていこうと思う。

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