忽布古丹ビール三昧三昧三昧⓭🍺

【浮世離れ】

AVB:5.0% IBU:18 Style Helles

「Helles(ヘレス)」とは「色が薄い、淡い」ことを意味します。ヘレスは一言で言い表すと「モルト(麦芽)を愉しむビール」です。大麦麦芽が主体のスタイルで、ほんのり甘いトースト感や穀物の風味をメインに楽しむことができます。昨今の極度にホッピーなビールとは「一線を画したスタイルとも言えます。見た目はまさに淡く、綺麗な薄金色です。食事と合わせるのに、非常に用途が広いこともこのスタイルの魅力の一つです。IPAをはじめとした、苦味が際立ったビールに馴染めない方には、たいへん慈悲深きビールとなるでしょう。同じ淡色ラガーのピルスナーとの違いが分かりにくいかもしれませんが、ホップの苦味やキャラクターはピルスナーに比べて、より控え目で、少しボディがあり、やや丸みを帯びているという印象です。作り手目線としても挑戦し甲斐のあるスタイルで、適切な温度管理や、酵母の生育状態に注意深く目を向けて対応してあげなければ、すぐに減点要素が出てしまいます。当然、淡いビールの中では少しの雑味であっても、際立って感じられてしまうものです。よって、いかに減点要素を排除していくかが、虚飾を排した綺麗なヘレスを作るためのカギとなるのです。私たちも、果たして何回、温度計に目を向けたことでしょう。目の離せない、手のかかる子でした。注いだ愛情の分だけ、優しく、慈しみに満ち溢れたヘレスに育ったと思います。世の中の流行りや動向に無頓着で浮世離れしたヘレスというスタイルですが、モルトのホッとする味わいが、日頃のストレスや煩わしさから解放してくれることでしょう。

(忽布古丹醸造より引用)

【忽布の輝き】

AVB:5.0% IBU:18 Style:American IPA

また、この季節がやってきました。今年もホップの豊作を祝い、このビールで乾杯しましょう。

ホップの収穫が行われる8月末から9月初旬の短い間にしか仕込むことができない生ホップを使用したハーヴェスト(収穫・収穫期)ビールですが、今年は3回生ホップ仕込みを行いました。その第一弾はゴールデンエールです。勿論、生ホップ100%です。忽布古丹醸造は、ホップ圃場(ほじょう=畑の意味)まで車で10分ほどの立地にあるため、仕込みを行なう直前に生ホップを収穫することが可能なブルワリーです。おそらく、収穫から仕込みまでは3、4時間で、国内最速クラスといっても差し支えないと思います。驚くべきは、「スピード」だけではなく、その「量」についても。初年度のハーヴェストと比較して2倍の生ホップを投入いたしました。通常使っているペレットは加工されたホップと比べて、生ホップは8分の1ほどの抽出効率しかないと言われているため、それを補うのに、とにかく贅を尽くし、多くの生ホップを使用しました。収穫量も、品質も安定してくるとされている3年目のホップということもあり、例年よりも、ハッキリとクリーンな苦味、そしてミカンのような柑橘フレーバーが際立っています。さらに、生ホップらしい瑞々しさと、ミントのようにハーバルな爽やかさも楽しめます。年々、たくましく成長していく農作物、ホップの鼓動を感じてみてください。

(忽布古丹醸造より引用)

Leave a reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *